URBAN DESIGN 365 : 7月 2014

2014/07/24

とってもコンパクトな横断歩道!ドイツミュンヘンのブリーナー通りにある横断歩道と信号機の都市デザイン

 ミュンヘン旧市街のマリエン広場から北方面へ、緑あふれるアミラプラッツのカフェや街並みをたのしみながら歩いているとブリーナー通りへとたどり着きます。

 ブリーナー通りは旧市街の北側に沿って通っているクルマも通れる通りで、通過交通が通れない旧市街に沿っているため道幅の割には交通量は少し多めといった感じです。そんなブリーナー通りにある横断歩道空間の都市デザインです。

アミラプラッツからブリーナー通りに出たところにある横断歩道と信号機のある都市空間、とっても少ない部材で構成されていて、都市景観にもばっちり合っています。

 ここの横断歩道と信号機はとってもコンパクトでドイツではよく見かける最小の構成のものが採用されています。

    ポールはとても低く大人が手を伸ばせば信号機に手が届きます、クルマ用の信号機は2台ずつの計4台が各方向設置されていて、そのクルマ用の信号機の間に歩行者用の信号機が1台ずつ計2台が向かい合うように設置されています。

 横断歩道空間用に設置する信号機のセットの中では世界でもっとも最小の部材構成となっています。それに加えてドイツでは横断歩道のペイントもしましまタイプではなく2本の点線のみで横断場所を表示するものが採用されていますので横断歩道のペイントも最小です。

点線のみの横断歩道と低いポールで最小の部材構成、とってもとってもコンパクトです!信号機がとっても低いためメンテナンスの時にも高所作業車などが無くてもハシゴがあれば大丈夫です。

 実際にドイツのような点線のみの横断歩道を渡ってみてもしましまタイプと比べて実用上の支障は特に無いと思われることから、単純に考えるとペイント面積の少ない点線タイプの横断歩道の方が都市の維持コストを少なくできます。

    環境保護の観点からみても少ない部材と施工で設置できますからとても有効じゃない!と感じるドイツの横断歩道と信号機の都市デザインです。


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