URBAN DESIGN 365 : 4月 2013

2013/04/26

内容も取付け方法もシンプル!ミュンヘン公共交通MVGのLCD運行案内のデザイン

ミュンヘン中央駅からUバーン(U2)で約20分、もともと空港があったところを再開発したミュンヘンリーム地区にあるメッセシュタットオスト駅に到着します。ミュンヘンのUバーンの新しい車両の居住性はものすごく良く移動がたのしい!車両はまたの機会に。

駅の東側からメッセ方向に出たところにあるLCD案内装置。ミュンヘンMVGではこのデザインのLCD案内装置がいろいろな駅に設置されています。

メッセシュタットオスト駅は構造体のコンクリート打ち放し仕上げや自然光が心地よいトップライトを非常に多く取り入れていて重厚でとても明るいデザインの駅空間になっています、地下のUバーン以外に地上には路線バスも発着しています。

メッセ側の駅出入口の天井にちょこんとボルトで取り付けられているLCD案内装置。スチールの取り付け部材と配線のパイプがいかにも後付ですが、最低限の造作感がむしろこの空間の持つ魅力とマッチしていて心地よいデザイン。
鉄道とバスの案内が1枚のLCD案内装置に表示されています。巧みにデザインされた公共交通のネットワークがここにはあるということが感じられる。MVGカラーの背景と路線カラー、最低限の白文字の情報がLCDの中に納まっているという魅力。どこにも過剰な案内表示や広告は見当たりません!


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比較的新しいこの駅は、駅全体が非常に質が高く設計の随所に自然光や自然換気など自然環境への配慮が感じられます、ドイツらしい土地を読み取った必要最低限の開発、採用されている部材の種類などに持続可能性がとてもよく感じられる設計です。

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駅の豊かな表情となっているガラス屋根!ミュンヘンUバーンのメッセシュタットオスト駅

2013/04/19

緑のカーペットを軽快に走る低床トラム!アムステルダムチャーチル大通りの芝生軌道

アムステルダム中央駅からトラム25番線に揺られて約20分、ヘンドリク・ペトルス・ベルラーヘが都市設計を手がけたアムステルダムサウス地区にさしかかります。

サウス地区内のトラム25番線が通るチャーチル大通りには中央にとても広い芝生空間があります、大通公園的なゆったりとした通り空間になっています。そして芝生空間に寄り添うように上下線トラム専用の芝生軌道が走り車線とは別に自転車レーン空間もしっかり確保されています。

トラムは住宅に囲まれた緑地の中を静かにとってもスムースに走行しています!

洗練されたグリーンカーペットの都市空間を軽快に走るトラムの姿は、この都市がいかに環境を整え、市民に愛され、暮らしやすいかを感じさせてくれます!中心市街地にあるほとんど何も無い芝生空間とトラムにはそれほどの強いインパクトがあります。
中央の芝生空間を挟んで左右にそれぞれ芝生軌道、車線、自転車レーン、駐車帯と歩道が整備されています。左の奥には反対方向のトラムの姿が見えます。

サウス地区にある大通りはアムステラーンとも呼ばれ1920年代からの時を経て現在もアムステルダムの歴史的に重要な地区になっています。歴史的な街路空間とモダンな低床トラムの車両がアムステルダムの都市の深さを感じさせてくれます。

ガイドブック片手にベルラーヘの都市への見解を感じながらアムステルダムサウス地区を訪れてみるのがとてもおすすめです。


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