URBAN DESIGN 365 : 世界の様々な都市で運行されるシターロ連接バス!東京町田のツインライナー

2012/09/17

世界の様々な都市で運行されるシターロ連接バス!東京町田のツインライナー

ツインライナーは神奈川中央交通が運行する連接バスで、神奈川県の藤沢市、厚木市と東京都町田市の3都市で走っています。

町田のツインライナーは都内初の連接バス路線として2012年5月に運行が開始されました。車両はドイツメルセデスベンツ社製シターロのノンステップ連接バスで通常の大型路線バスの約2倍の輸送力があります。

山崎団地センターバス停に到着するシターロ連接バス。青い空に鮮やかなシンプルデザインのツインライナーがとってもきれい!
山崎団地センターバス停で乗客を降ろして車庫へと向かう連接シターロ。車体デザインのシンプルさが世界中で採用され活躍する公共交通としての心地よさを感じさせてくれる!

町田駅は2つの鉄道路線(小田急線、JR横浜線)がクロスしている地域のターミナル駅で数多くのバス路線が集中しています、特にラッシュの時間帯はバスが連なり定時運行が難しい状況でした。

そこで関係各機関が検討し連接バスを導入することで輸送力を維持しつつ運行台数を削減する政策がとられました。現在は町田バスセンターから境川団地を通り山崎団地センターを結ぶ4.6kmの路線で運用されています。

町田市役所交差点から500メートル程のバス専用レーンを走行し町田バスセンターに到着する連接シターロ。雑然とした都市空間にシンプルな車体が新鮮!公共交通の視認性などを考えるとツインライナーのような単色又は2色程度の外装デザイン方が有利と感じる1枚。
小田急線の高架下のバスセンターを折り返す連接シターロ。通常の路線バスや高速バスも頻繁に発着するバスセンター内をスルット走る姿を見るととても頼もしい。
町田バスセンターを発車したところ。後ろの三菱エアロスターと比べるとやっぱり大きいメルセデスベンツ連接シターロ。

メルセデスベンツ社製の車両にはつり革、連接部や乗降ドア周りの黄色い鎖や降車ボタンなど輸入後に少し改造が行われています。

でも大丈夫、ツインライナーに乗車すると外装、緊急用の脱出用具、浮いてるような座席の取り付け方、大きな窓、ユニット化された内装や機敏な動きの乗降ドアなどなど、ヨーロッパデザインの洗練された空間でのバス移動を体験することができます!

連接シターロ車内はフラットな床が連接部を超えて最後部まで続いています、ドイツやオランダなどで乗車した際にタイヤ上の座席も日本製バスより利用しやすいと感じていましたが、やっぱり利用しやすい!座席もいろいろな向きがありどれに座ろうか迷うところがまたたのしい。
車内にはLCD案内装置が全部で4台設置されていて真ん中の2台は現在乗車中のツインライナーの運行情報、右側の2台は主に町田バスセンター方面運行時に接続する小田急線の運行情報が表示されています。乗り継ぎのための案内があるのはとってもいいことですが、同じ小田急グループ内のみというところが日本の公共交通のネットワーク性の欠如を感じずにはいられない。運営の実情は違えど地域で公共交通共同体を持つドイツやオランダの先進性が利用者にはうらやましい。
車内は降車チャイム、ドア周りと連接部の鎖など日本で手を加えられた部分もあるのですが、内装材や座席、手すり、一部のつり革、非常脱出用具などオリジナルデザインの車内空間はいちよ保たれている。

同様のシターロ連接バスは京成バス、岐阜バスや姫路バスでも運行されています。また、熊本、宇都宮や新潟などで導入が検討されていてシターロ連接バスの走る街がまだまだ増えそうです。

神奈川中央交通の藤沢を走るツインライナーはドイツネオプラン社製の連接バスですのでメルセデスベンツ製とはまた違った車両を体験することができます。

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