URBAN DESIGN 365 : 空間の不足をデザインに!アムステルダムの高齢者向け集合住宅WOZOCO

2012/08/25

空間の不足をデザインに!アムステルダムの高齢者向け集合住宅WOZOCO

アムステルダム中央駅からGVBトラム17番線に乗車して約25分、Hoekenes停留所を降りて水辺を5分ほど北上、さらにライメルスワール通りを5分程北へ歩きます。まもなく集合住宅の立ち並ぶ緑豊かな住宅街の中に高齢者向け集合住宅WOZOCO(OKLAHOMA)が見えてきます。

緑豊かな住宅街にひときわ特徴的なデザインの建物が見えてきました。飛び出してます!大きな木の箱を思いのままに付けたり載せたかのようなデザイン!

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オランダのロッテルダムを拠点にしている建築家集団MVRDVによって設計されたWOZOCOは、全部で21種類の異なる間取りのある集合住宅で、55歳以上の高齢者向けに1997年に建てられました。

この敷地に100戸の住宅を作るように要請されたMVRDVは、敷地が不足していると考え、いくつかの部屋を空中に張り出した形で確保して空間不足の問題を解決しようと考えます。

建物の奥行き程もある張り出し部分には柱は無く、張り出し部分の部屋に住んでいたら足元が気になってしまいそうな感じがします。

共用廊下のガラスの配置、木材を使った外壁、飛び出したカラフルなテラスなど全てがたのしいデザインです!外壁に木材を使っているせいか緑豊かなこの地区に程よく調和しています。

部屋が張り出し、その先にまたテラスも張り出し!張り出し部分は感動的な長さですが、底面にも外壁と同じ木材が張られていて何だか軽そうでとってもやわらかい印象を受けます。
南側にはたくさんの数の張り出しテラス!様々な色や形のテラスはそれぞれに程よい共通点があり心地よく、見ているだけでもたのしい!
とっても不思議な空間なのに地上の光景がオランダの日常の風景のまま。でも、とっても街に馴染んでいてオランダらしい何だかわくわくたのしい空間!共用廊下のガラスの配置やガラスに写る張り出し部分の影もとってもきれい!
建物西側の共用玄関はきれいな細めの柱のある空間になっている。奥にあるドアガラス部分の赤いポストがとても印象的。

オランダの都市には実用的でとてもたのしいと感じる質の高い都市デザインや建築デザインの空間がたくさんあります、集合住宅WOZOCOに住んでみたい!

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