URBAN DESIGN 365 : 9月 2012

2012/09/30

ミュンヘンリーム地区の公園

ミュンヘンの東側にあるリーム地区はかつてミュンヘン国際空港があった場所で、1992年5月に北部に新しいミュンヘン国際空港が開港した後にメッセ施設やオフィス、住宅や公園、ショッピングエリアとして整備された地区です。また、整備途中の2005年にはドイツ連邦庭園博覧会BUGA2005が公園地区や一部住宅地区の広い範囲で開催されたました。1990年にコンペによってマスタープランが策定されて2014年頃のプロジェクト完了を目指しています。
リーム地区へは中央駅からMVGの鉄道路線Uバーン(U2)に乗って行くことができます。地区内にはメッセシュタットウェストとオーストの2つの駅があります。
そんな新しい街の住宅地区にある公園にとってもいい空間を見つけました!芝生の緑とオレンジ色の遊具がとってもわくわくします!
2005/09

とっても刺激的なデザイン!大人でも遊びたい

サークルの中は砂場になっていてそれぞれ違った仕掛けがあります

オレンジの部分はラバー製で裸足でとっても気持ち良い

遊ぶ、座るなどなどとっても機能的なデザイン!

2012/09/27

ミュンヘン中心市街地の屋根のある路地!カウフィンガー通りから続く路地のカフェ空間

ミュンヘンの中心市街地にあるカウフィンガー通りはマリエン広場からカールス広場方面へ向かう歩行者専用道路です。数々の商店や飲食店が軒を連ねていて毎日多くの人でにぎわっています。

マリエン広場に面してガレリア・カウフホーフというドイツのデパートがあります、広場からカールス広場方面にカウフィンガー通りを少し歩くと、ガレリア・カウフホーフの建物を過ぎたあたりにカウフィンガートーアというガラス屋根付きのきれいな路地空間があります。

ガレリア・カウフホーフ西側にある中庭空間の様子、カウフィンガー通りの賑やかな雰囲気とは一変して自然光と風が気持ち良い緑あふれる静かなカフェ空間がある。右側は地下食品売り場への入口。

カウフィンガートーアに面しているいくつかの建物の中庭には、路地から直接入ることのできる中庭があり、そこには中心市街地とは思えないほどの緑あふれる落ち着いた雰囲気のカフェ空間が広がります。

カウフィンガー通り、カウフィンガートーアを含む旧市街周辺は歩行者専用の道路で有機的につながっています。1日中とても歩行者が多く、この都市の空間がいかに豊かなのかを感じさせてくれます。
カウフィンガートーアの様子、屋根はガラスで日中は自然光のみで十分明るい!夜にはアーケードがライトアップされてまた違う表情を見せてくれる。
日差しがたっぷりで緑あふれるカウフィンガートーアに面した中庭空間!中庭にはカフェ、レストランがあり中心市街地でありながら静かで自然を存分に感じながら食事の時間を過ごすことができます。

以前はカウフィンガー通りやその周辺にの歩行者専用道路にも自家用車が多く乗り入れていて、渋滞、騒音や大気汚染に悩ませれていた時代もあるそうなのですが。今ではゆったりとした質の高い時間が流れ、見る影もありません。


大きな地図で見る

2012/09/25

市民には欠かせない水上の公共交通!アムステルダム中央駅発着のGVBフェリー

アムステルダム中央駅のすぐ北側にはアムステルダム市営交通会社GVBの運行するフェリーが発着しています。国際列車も行きかう中央駅の南側はトラムとバス、北側はフェリーといったようにとても広大な空間が広がっています!

フェリーが対岸からたくさんの人を乗せて中央駅の乗り場に到着したところ。こちら側から乗る人がたくさん待っています。

GVBの運行するフェリー路線は全部で5路線あります、そのうち中央駅を発着するのは3路線で対岸の3箇所と結ばれています。いずれも運賃は無料で多くの市民に欠かせない移動手段として愛用されています。

その3路線の中でも対岸と最短距離で結ばれているフェリーの運行本数は非常に多く歩行者のほかに自転車やバイクもそのまま乗船できます、バスや自動車は少し離れたところにあるトンネルを利用して対岸へ移動します。

トラムやバスと同じくフェリーにも行き先や時刻を表示する案内装置やデゥコー社のシェルターが整備されています!自転車や原動機付きバイクもそのまますっと乗っていました。
GVBの鮮やかなブルーのフェリーが次々に発着します!その光景は都市が市民に愛され、生きているという感じをこれでもかと感じさせてくれます。見ているだけでもたのしい!乗船してみるともっとたのしい!!
最短距離のフェリー路線はケーブルカーのように中央ですれ違いを行うかなりの高頻度運転です。
対岸までの乗船時間はだいたい5分ほど!まもなく市営鉄道北南線(52番線)が開通しますが、地上と地上をシンプルに結ぶフェリーもこれまで通り活躍するようです!

大きな地図で見る

アムステルダム中央駅周辺では数年前からステーションアイランドプロジェクトという市営鉄道南北線を含む景観美化事業やさまざまなインフラ整備事業が行われています。整備事業のうちのひとつが写真の看板にもある新しい護岸、フェリー乗り場と新しいバスステーション、新しいトンネルの整備プロジェクトです。まもなくの完成がたのしみです!

2012/09/22

アムステルダム自転車道とトラムの交差点

ここは自転車道がトラムの線路と交差する信号機のない場所です。
アムステルダム中央駅を発車したトラム7路線、バスが4路線通るので上下合わせると結構たくさんのトラムやバスが通ります、自転車や歩行者もこの先がニーウェンデイク通りに向かう路地なので抜け道のように結構たくさん利用します。でもトラムは信号機がないので基本的には全然スピードを落としませんのでみんな合間を見計らって渡っています。
そんなところも横断禁止にしたり信号機を付けたり、または立体交差にもしないで平面交差!こんな気の利いたデザインの標識ひとつで空間構成されています。トラム、自転車と歩行者で空間を共有していてとっても利用しやすいです!
2006/09

ブルーのトラムにブルーの標識そして青い空!

ニーウェンデイク通りに抜ける路地なので結構みんな渡り

2012/09/20

朝食は木漏れ日のカフェで!アムステルダム運河沿いのオープンカフェ

どこかのリゾート地?!いえいえアムステルダムやオランダやドイツの多くの都市のあちこちでよく見かける日常の風景なんです。

ここはアムステルダムの中心市街地、ダム広場から西へ歩いて約5分、アンネフランクの家からも近いところにあるリレーグラハト通りのオープンカフェです。

通りには真ん中に運河が流れ両サイドにはたくさんの商店が軒を連ねています。その中に運河に面したオープン席のあるカフェレストランもあります!

アムステルダムの中心市街地の運河沿いで朝のオレンジジュース!市民が1日の始まりをこんなに素敵な空間で迎えられることはとっても幸せなことだと思います。

朝のさわやかな木漏れ日と運河!こんな空間で朝食をたのしめる都市、朝が苦手な人でも毎日朝がたのしみで自然と早起きできそうです!


大きな地図で見る


大きな地図で見る

2012/09/19

アムステルダム自転車道の交差点デザイン

アムステルダムのとある交差点の自転車道を見てみるときちんとセンターラインや方向別の矢印が表示してあります。また、自転車用のいろいろな標識も整備されていて利用しやすいように考慮されています。
これはこの交差点に限ったことではなくてアムステルダム中、いやオランダ中、いやいやヨーロッパの多くの都市の自転車道もこのように整備されていて歩行者やクルマにとっても利用しやすい道路空間デザインとなっています。写真の場所は現在は利用しやすいようにさらに改良されています。
2006/09

とってもきれいにそして順序よく利用されています

分岐点には標識もあります!

2012/09/17

世界の様々な都市で運行されるシターロ連接バス!東京町田のツインライナー

ツインライナーは神奈川中央交通が運行する連接バスで、神奈川県の藤沢市、厚木市と東京都町田市の3都市で走っています。

町田のツインライナーは都内初の連接バス路線として2012年5月に運行が開始されました。車両はドイツメルセデスベンツ社製シターロのノンステップ連接バスで通常の大型路線バスの約2倍の輸送力があります。

山崎団地センターバス停に到着するシターロ連接バス。青い空に鮮やかなシンプルデザインのツインライナーがとってもきれい!
山崎団地センターバス停で乗客を降ろして車庫へと向かう連接シターロ。車体デザインのシンプルさが世界中で採用され活躍する公共交通としての心地よさを感じさせてくれる!

町田駅は2つの鉄道路線(小田急線、JR横浜線)がクロスしている地域のターミナル駅で数多くのバス路線が集中しています、特にラッシュの時間帯はバスが連なり定時運行が難しい状況でした。

そこで関係各機関が検討し連接バスを導入することで輸送力を維持しつつ運行台数を削減する政策がとられました。現在は町田バスセンターから境川団地を通り山崎団地センターを結ぶ4.6kmの路線で運用されています。

町田市役所交差点から500メートル程のバス専用レーンを走行し町田バスセンターに到着する連接シターロ。雑然とした都市空間にシンプルな車体が新鮮!公共交通の視認性などを考えるとツインライナーのような単色又は2色程度の外装デザイン方が有利と感じる1枚。
小田急線の高架下のバスセンターを折り返す連接シターロ。通常の路線バスや高速バスも頻繁に発着するバスセンター内をスルット走る姿を見るととても頼もしい。
町田バスセンターを発車したところ。後ろの三菱エアロスターと比べるとやっぱり大きいメルセデスベンツ連接シターロ。

メルセデスベンツ社製の車両にはつり革、連接部や乗降ドア周りの黄色い鎖や降車ボタンなど輸入後に少し改造が行われています。

でも大丈夫、ツインライナーに乗車すると外装、緊急用の脱出用具、浮いてるような座席の取り付け方、大きな窓、ユニット化された内装や機敏な動きの乗降ドアなどなど、ヨーロッパデザインの洗練された空間でのバス移動を体験することができます!

連接シターロ車内はフラットな床が連接部を超えて最後部まで続いています、ドイツやオランダなどで乗車した際にタイヤ上の座席も日本製バスより利用しやすいと感じていましたが、やっぱり利用しやすい!座席もいろいろな向きがありどれに座ろうか迷うところがまたたのしい。
車内にはLCD案内装置が全部で4台設置されていて真ん中の2台は現在乗車中のツインライナーの運行情報、右側の2台は主に町田バスセンター方面運行時に接続する小田急線の運行情報が表示されています。乗り継ぎのための案内があるのはとってもいいことですが、同じ小田急グループ内のみというところが日本の公共交通のネットワーク性の欠如を感じずにはいられない。運営の実情は違えど地域で公共交通共同体を持つドイツやオランダの先進性が利用者にはうらやましい。
車内は降車チャイム、ドア周りと連接部の鎖など日本で手を加えられた部分もあるのですが、内装材や座席、手すり、一部のつり革、非常脱出用具などオリジナルデザインの車内空間はいちよ保たれている。

同様のシターロ連接バスは京成バス、岐阜バスや姫路バスでも運行されています。また、熊本、宇都宮や新潟などで導入が検討されていてシターロ連接バスの走る街がまだまだ増えそうです。

神奈川中央交通の藤沢を走るツインライナーはドイツネオプラン社製の連接バスですのでメルセデスベンツ製とはまた違った車両を体験することができます。

2012/09/12

ミュンヘン中央駅のトラム停留所

今回はミュンヘン中央駅のトラムの停留所です。
ミュンヘン中央駅からは南側の中央駅南停留所とSバーンでひとつとなりのカールスプラッツシュタフス駅にあるカールスプラッツシュタフス停留所を合わせて全部で7路線のトラムを利用することができます。中央駅からカールスプラッツまでは歩いても8分ほどです。
ミュンヘン中央駅停留所は上下の線路1本ずつの複線で各方面からのトラムが集約されてひとつの停留所に次々に到着するスタイルです。そのため違う系統のトラムに乗り換えのときも降りた同じホームで待つか電車が来ていないときに向かい側のホームに渡るだけで乗換えができます。
ミュンヘントラムは多くの停留所に電車の接近を知らせる表示機が整備されていて、乗る電車があとどのくらいで来るか知ることができます。提供される情報が必要最低限でとっても分かりやすく安心して待つことができます。あともちろんデュコー社の広告付きシェルターもあります!
2005/09

ミュンヘントラム情報!
ミュンヘン交通局MVGは2009年にUバーンのU3、U6が乗り入れるミュンヒナーフライハイト駅から郊外の住宅地に向けて23系統のトラムを新規に開業しています。また、R2形式のリニューアル形式が登場したりR3形式に続いて新型車両も登場しています。

系統、行き先、到着までの時間のみのシンプルな情報を提供

みんな電車の間を注意して線路を渡ります

反対側への乗り換えは線路を渡るだけ

この色彩感覚!美しい

シェルター内には乗車券販売機もあります