東京の運河沿いの都市空間の中で、とっても居ごこちの良いこの木製デッキ空間へは、りんかい線、東京モノレール線の天王洲アイル駅から歩いて約5分、品川駅からもちょっと遠いですが駅東側の運河沿いをゆっくり歩いて約30分ほどで行くことができます。
天王洲島の北側に接する天王洲運河沿いに到着すると、そこにはとても広い木製の歩行空間が整備されていてとってもゆったりと過ごすことができます。
夏の夕暮れに水辺のデッキを歩いたり、たたずんだりするにはとっても良いデッキです。デッキの木製床が平面のまま運河に伸びていて、柵は細い金属製のバータイプのみ!実にシンプルですが、これがまた奥に見えるトラス橋と共にこの運河沿いの都市景観を引き締めている。屋形船が出航していくシーンがまたたのしい。 |
何だかここに居ると、ドイツやオランダに居るような感覚が!きっとそれは時代を超えて使われてきたトラス橋、倉庫群が取り壊されることなく再利用されていて、運河沿いの新しい空間も舗装材、落下防止柵などに単一の素材が使われていることがとても大きいと思います。
しかも、この一帯の都市空間が実に最低限の部材のみで構成されているので、都市の維持コスト的にも無駄が少ないと感じられる、日本ではあまり感じることのできないとっても良い都市空間になっています。
やはり税金で維持されるのですから最低限と感じられる都市構成が、自然と市民に良いと感じさせてくれるのだと思います。
やはり税金で維持されるのですから最低限と感じられる都市構成が、自然と市民に良いと感じさせてくれるのだと思います。
でも、日本の惜しいところがひとつ。それは、このような都市デザインが限られた狭い範囲のみで終わってしまっているところ。
東京の運河空間に限ったことではありませんが、日本でももっと民官の境を無くして柔軟に都市空間の魅力を活かしていけば、もっと魅力的な都市にできるのに!と思える場所はたくさんありそうな気がします。
東京の運河空間に限ったことではありませんが、日本でももっと民官の境を無くして柔軟に都市空間の魅力を活かしていけば、もっと魅力的な都市にできるのに!と思える場所はたくさんありそうな気がします。
運河沿いの倉庫を再利用した建物にはレストランT.Y.HARBOR、WATERLINE、ベーカリーカフェbreadworksがあります。東京の運河沿いでこれだけの規模で環境が整備されていることは他にあまりありません。民地と公有地の政策が合えば東京にもこのような質の高い都市空間ができるのだと思います。東京の都市としての可能性はまだまだ引き出せば本当にたくさんあると感じずには居られません。 |
倉庫前の木製デッキ上にはテラス席もあり、水の都東京を体中で感じることができます。他に水に浮かぶ客席や桟橋も整備されていて、多様な東京運河をたのしむことができます。 |
夏の暑い日、運河を流れる涼しい風で冷たい飲み物なんて最高ですね!でも、最近の暑さではどうなんでしょう...
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