URBAN DESIGN 365 : ホームの屋根が消えた?!世界遺産の街レーゲンスブルグ中央駅の見事な景観空間

2013/06/16

ホームの屋根が消えた?!世界遺産の街レーゲンスブルグ中央駅の見事な景観空間

レーゲンスブルクはドイツバイエルン州に位置し、市の中心部に当たる旧市街と、ドナウ川をはさんだ対岸の地区がユネスコの世界遺産に登録されている都市で、ドナウ川とレーゲン川の合流地点に位置しています。レゲーンスブルク中央駅は旧市街の南側に位置しています。

線路空間を跨ぐ通路の側壁はほとんど全てがガラスで作られていて、鉄道空間越しに街を見渡すこともできる、とても明るく開放的なデザインの通路になっています。

遠くまで視界が抜けるこの開放感は、ここを通るという日常の何気ない一瞬に、たのしさや街への愛着を与えてくれる。

ガラス張りの通路からは遠くまでよく見渡せて、これから鉄道で出かけるという時や自分の街に帰ってきた時など、移動時間の気分を盛り上げてくれたりします。

通路から見えるホームの屋根には石が敷いてあり、線路敷きの砂利と重なって地面のように見えるように景観に配慮されています。

ホームへと降りるたびにこの都市のスケールを再認識させてくれる。ドイツやオランダでは良く見る駅空間のデザインですが日本ではほとんど見かけない。

ドイツでは屋根を緑化したり太陽光発電に利用することがほとんどですが、ホームの屋根に線路と同系色の素材を選んで敷くという何気ない都市デザインを垣間見た瞬間でした。


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