URBAN DESIGN 365 : 緑の中のガラスの箱でバスを待つ!ミュンヘンのプファンツェルトプラッツバスストップ

2012/10/03

緑の中のガラスの箱でバスを待つ!ミュンヘンのプファンツェルトプラッツバスストップ

ミュンヘン東駅からメトロバス55番で15分程、Sバーン(S7)ミュンヘンペルラッハ駅から徒歩15分程の距離にあります。メトロバス55番の他に139とナイトバスのN45も乗り入れています。

プファンツェルトプラッツバスストップは、この地区の中心に位置していて周囲には商店、飲食店や銀行が立ち並んでいます。デゥコー社の広告付きシェルターは、ミュンヘンの標準的なデザインで、リアルタイム運行案内表示機とゴミ箱も設置されています。

プファンツェルトプラッツは、南側の噴水広場以外のほとんどがきれいな緑地空間になっています。樹木も大きくシェルターの後ろには水辺空間もあります。バスを待つにはとても気持ちのいい都市空間になっています。

横断防止柵などは無く、バスストップに必要な空間がコンパクトに構成されています。大きな木々の下でゆったりとバスを待つことができます。
プファンツェルトプラッツは小川に沿ってほとんど自然のままの空間で構成され、自然環境の中に都市機能を最低限入れ込んだような都市空間になっています。環境や景観が考慮された、都市デザインの質の高さを感じます。

このようなバスストップ空間は欧州の多くの都市で標準的な構成となっていて、公共交通利用者はとても快適です。雨や風を防ぐことができますし、もしバスストップに早く着いたり、バスが遅れていてもゆったりと過ごすことができます。

デゥコー社の広告付きシェルターなどのシティスケープ事業は、デザイン性に優れ、しかも無償で設置と維持管理がされています。市民、行政から見て都市の維持費、企業から見て社会貢献と広告活動、デザイナーから見て作品活動、3者のメリットは計り知れません。

この他にもデゥコー社は、自転車シェア事業のシクロシティを行うなど、都市にとって無くてはならない存在です。

日本も少しづつ街で見かけるようになってきたデゥコー社のバスストップ、もっと多くの街で見られるようになるといいと思います。


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